振興銀行破たん 初のペイオフ発動。
振興銀行が本日再生法を申請し、破たんした模様です。
振興銀破たんで初のペイオフ発動、「金融システムに影響ない」
通常、銀行が破たんしそうな場合は、公的資金の注入や他銀行との合併を模索するのが主のようですが、定期預金がメインの銀行であるためか、救済メリットが少ないようで、本格的に破たんするようです。
預金保険機構により、ペイオフが発動され、1,000万円とその利息までが保護されるとのこと。ペイオフで全資産が保障される対象者は約97%とのことですが、逆に3%もの人間が1,000万円を超えて預けている事にびっくりです。その、なんて言うか、ほぼ定期預金しかないような特殊・マイナーな銀行に...(と言うと失礼でしょうか)
こんな銀行に営業許可を出していた金融庁の責任は? というのもありますが、ちょっと預金者側の視点から考えてみました。
預金者の総資産もわからないので何とも言えませんが、この銀行は他と比べて利息が高めであったため、目先の利息に目を奪われて資金を集中させた可能性があります。
振興銀破綻:「どういうことだ」…預金者、行員に詰め寄り
預金者側も目先の欲にとらわれず、預けている(貸している)銀行のリスク・信用度、そしてペイオフという保障制度について少し確認・勉強しましょうという教訓でしょうか。
銀行が高利の利率を付けるということは、それよりも高い利率で中小企業に貸し付けるということなので、「なぜ中小企業は高利率で借りるのか?」というところまで考えてみると良いと思います(基本的に、利率が高い⇒低利率で借りられなかった⇒高利率でなければ借りられない⇒経営状況があまりよろしくない企業が対象 と考えています) この銀行は企業への貸付利率が高利率であることも含め、あまり良い評判では無かったようです。
日本振興銀行 評判
逆に、低額預金者(ペイオフ範囲内の預金者)も「どうせペイオフで保護されるんだから、金利だけ見れば良い」といったモラルハザード的な考え方にならないよう、チェックする必要があると思います。(預金保険機構が預金者に保障するお金はどこからやってくるのでしょうかねぇ? 預金保険機構が破たんするような事態になったら国が税金を投入するのでは?)
これをもって「銀行預金も危険だ!」と無理に騒ぐ必要は無いと思いますが、ペイオフ発動時の流動性については確認しておく必要がありそうです。(銀行破綻時は残高60万円までなら仮払いと言う形ですぐに受け取ることが出来るようですが、残りの預金は整理がつくまで手を付けられないようです。地元の銀行パンフには約3カ月程度と書いていたのを見た記憶があります)
最近聞いたセミナーで「銀行にお金を『預ける』のではなく、お金を『貸している』のだ」という概念の話を聞きました。その通りと思いますし、貸すのであれば利率だけでなく信用度等の面も考慮する必要があるのだと思いました。
預金者側では「自分は悪くないのに全額保障されないなんてあんまりだ!」と言ったりしていますが、どちらかというと「ペイオフによって、1,000万円とその利息までは理由を問わず保障して貰える」と言う考え方の方が正しいのではないでしょうか。それ以上の金額については自分で考えて預ける必要があると思われます。(そして、そういったペイオフについての知識を教育する場が無い、預金者側が目先の欲に囚われて知ろうとしない、銀行側が正しく伝えていないのが問題だと思っています)
ところで、どうやら世間一般では1,000万円以上の預貯金があるというのは大金持ちの部類に入るようで(自分は全くそう思いませんが。年金暮らし等を考えたら少なすぎると思います) 低所得者の人からは支持・同情してもらえなくて、逆に「金持ちざまぁみろ」とか言われてそうです。なんだかなぁ。
振興銀破たんで初のペイオフ発動、「金融システムに影響ない」
通常、銀行が破たんしそうな場合は、公的資金の注入や他銀行との合併を模索するのが主のようですが、定期預金がメインの銀行であるためか、救済メリットが少ないようで、本格的に破たんするようです。
預金保険機構により、ペイオフが発動され、1,000万円とその利息までが保護されるとのこと。ペイオフで全資産が保障される対象者は約97%とのことですが、逆に3%もの人間が1,000万円を超えて預けている事にびっくりです。その、なんて言うか、ほぼ定期預金しかないような特殊・マイナーな銀行に...(と言うと失礼でしょうか)
こんな銀行に営業許可を出していた金融庁の責任は? というのもありますが、ちょっと預金者側の視点から考えてみました。
預金者の総資産もわからないので何とも言えませんが、この銀行は他と比べて利息が高めであったため、目先の利息に目を奪われて資金を集中させた可能性があります。
振興銀破綻:「どういうことだ」…預金者、行員に詰め寄り
預金者側も目先の欲にとらわれず、預けている(貸している)銀行のリスク・信用度、そしてペイオフという保障制度について少し確認・勉強しましょうという教訓でしょうか。
銀行が高利の利率を付けるということは、それよりも高い利率で中小企業に貸し付けるということなので、「なぜ中小企業は高利率で借りるのか?」というところまで考えてみると良いと思います(基本的に、利率が高い⇒低利率で借りられなかった⇒高利率でなければ借りられない⇒経営状況があまりよろしくない企業が対象 と考えています) この銀行は企業への貸付利率が高利率であることも含め、あまり良い評判では無かったようです。
日本振興銀行 評判
逆に、低額預金者(ペイオフ範囲内の預金者)も「どうせペイオフで保護されるんだから、金利だけ見れば良い」といったモラルハザード的な考え方にならないよう、チェックする必要があると思います。(預金保険機構が預金者に保障するお金はどこからやってくるのでしょうかねぇ? 預金保険機構が破たんするような事態になったら国が税金を投入するのでは?)
これをもって「銀行預金も危険だ!」と無理に騒ぐ必要は無いと思いますが、ペイオフ発動時の流動性については確認しておく必要がありそうです。(銀行破綻時は残高60万円までなら仮払いと言う形ですぐに受け取ることが出来るようですが、残りの預金は整理がつくまで手を付けられないようです。地元の銀行パンフには約3カ月程度と書いていたのを見た記憶があります)
最近聞いたセミナーで「銀行にお金を『預ける』のではなく、お金を『貸している』のだ」という概念の話を聞きました。その通りと思いますし、貸すのであれば利率だけでなく信用度等の面も考慮する必要があるのだと思いました。
預金者側では「自分は悪くないのに全額保障されないなんてあんまりだ!」と言ったりしていますが、どちらかというと「ペイオフによって、1,000万円とその利息までは理由を問わず保障して貰える」と言う考え方の方が正しいのではないでしょうか。それ以上の金額については自分で考えて預ける必要があると思われます。(そして、そういったペイオフについての知識を教育する場が無い、預金者側が目先の欲に囚われて知ろうとしない、銀行側が正しく伝えていないのが問題だと思っています)
ところで、どうやら世間一般では1,000万円以上の預貯金があるというのは大金持ちの部類に入るようで(自分は全くそう思いませんが。年金暮らし等を考えたら少なすぎると思います) 低所得者の人からは支持・同情してもらえなくて、逆に「金持ちざまぁみろ」とか言われてそうです。なんだかなぁ。
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