ETFと投信を比べてみた。(言葉・数字遊びのレベルで)
※仮定が多すぎるし、それが正しいのかも自分では判断付かなかったりするのですが、今世の中で出回っている投信とETFだったら、あまり深く考えずにまとまったお金はETFで良いような気がしています。なんだか、ハッキリした答えが出せずにすみません m(__)m
■リスク20%、リターン5%の市場に対するインデックス投信とETFで考える。
【仮定・前提】
・ポートフォリオ理論に則ると仮定
・投信とETFの信託報酬の差は0.3%と仮定(当然ETFの方が0.3%安い)
・リターン5%の源泉は、個々の企業が出している配当金と仮定する(減配・増配を考慮しない)
⇒価格は投機的に動いているということにになる?
・仮に元本割れした年があった場合、投信は分配金を出さないと仮定
・仮に利益が出ていた場合、投信は分配を行い、基準価格は調整されると仮定(当初購入価格相当になる)
・ETFは必ず毎年、個々の企業の配当を配当金として出すと仮定
・証券税制は10%と仮定
【考察】
・この市場のリターンは5%とプラスだが、リスクが20%であるため、
約40%の確率で年単位で見て元本割れする可能性がある。
(ポートフォリオ理論・正規分布に則り、Excelで「=NORMDIST(0,5,20,TRUE)」を行って算出)
・ETFと投信では信託報酬の差が0.3%あるため、ETFの方では毎年0.3%分だけ得。
・元本割れした場合、ETFは5%分の配当を出すため、そのうち税制10%の0.5%分、課税される。
・投信は元本割れのケースでは分配を行わないため、課税無し。
【期待値を求める】
・ETFは投信と比較して常に0.3%の得。
・投信は40%の確率で元本割れした場合、課税分だけETFより得をする。
⇒ETF配当の課税0.5%?信託報酬の差0.3%=0.2%だけ得。
投信は60%の確率で利益が出た場合、ETFと同じだけ課税される。
⇒ETFとの信託報酬の差、0.3%の損。
・すると投信の期待値は以下になる。
期待値=40%×(+0.2)+60%×(?0.3)=0.08?0.18=?0.1%
よって、このケースでは投信の方が0.1%/年だけ不利(ETFが有利)
なお、税制が20%に戻った場合だと、
期待値=40%×(+0.7)+60%×(?0.3)=0.38?0.18=0.1%
となり、投信の方が有利と言えるか?
【ツッコミ】
・そもそも、、リターン5%の源泉が全て配当ということはないはず。
(内部留保・企業内での再投資がある)
・投信が分配を行う⇒購入時の価格になるのか?
(株価の変動によって、分配と関係なく基準価格は変わるはず。
今回は、リターン=配当なので、株価変動分についてのリターンはゼロサムゲームと見て良いのか?)
・元本割れした時にETF側で支払われた配当の再投資が考慮されてない
・ほか、自分の足りないところが多々あるかと...
多分、こんなのやる前に、投信・ETFの購入時手数料(売買手数料)・信託財産留保額、信託報酬の差から、投資期間がどれくらいあればETFが低コストになるのか? を計算する方が現実的で役に立つよね...
- 関連記事
-
- 自分投信の結果を見てみる。 (2011/07/05)
- クレジットカードの損害期待値などなど (2011/04/30)
- ETFと投信を比べてみた。(言葉・数字遊びのレベルで) (2010/12/17)
- 合成標準偏差の出し方 (2010/08/29)
- ポートフォリオ理論を勉強中 (2010/08/19)