2011-02-16(19:02) 投資についての「上がる・下がる」的なアドバイスは慎重に聞け、てか聞くな
投資について色々アドバイスをする人がいます。
とは言っても、「アセットアロケーションが大事」とか「投信コストは基本的に販売手数料、信託報酬、信託財産留保額がある」のような仕組みに関するアドバイスはまぁ良いです。
ここで言っているのは「xxの株・投信はこれから上がる」とか「xxはこれから業界が統合されていくから、併合される」とか、「これから中国が上がる」だの、「上がった・下がった」に関する(余計な)アドバイスです。
自分、3年?4年ほど前の投資を始める際にそういった予想を真に受けて(若かったなぁ...)思いっきりやられてきた経緯があるので、とりあえず書いておこうと思いました。
基本的に「上がる・下がる」のアドバイスは一切信じるべきでは無いと思っていますが、もしその人が経常的に利益を出せていそうで、いかに博識だと認識していて、その人となりを信頼していたとしても、真っ当に捉えてはいけません。予想が当たっている・外れているの他に以下のような要因があるからです。
・短期か長期か言っていない
大抵、あとになってから外れたことに対して、
「あれは短期だから」「短期で結果を求めてはいけない」
とかの言い訳がありますが、大抵は後付けです。
その人の短期とはどの期間でしょうか? 1分? 1時間? 1日? 1週間? 1ヶ月?
その人の長期とはどの機関でしょうか? 1日? 1週間? 1ヶ月? 1年? 10年? 30年?
まず、事前に聞いてみましょう。
・どの程度上がるのか言っていない
1円上がっても「上がった」です。1%なのか? 10%なのか? 100%なのか? 500%なのか?
まず、事前に聞いてみましょう。
・どの程度の確度なのか言っていない
確実と思っているお話なのか、9割程度の話なのか、「上がったら非常に面白いよね」程度の話なのか、言っていません。
聞く側はその確度までしっかり把握しなくては、意識のズレが生じてしまいます。
・1銘柄勝負なのか、全体として勝負なのか
その人は全体のポートフォリオの中での一部として「上がる・xxの株は良い」と言っているかもしれません。
単体で上がる話なのか、全体の一部としての話なのか(確度の話と一緒です)
・途中の戦略が変わるかどうかまで聞いていない
髭男爵のごとく、「事情が変わった」と言うケースが多いです(もはや言い訳でしかない)
その人の言うとおりに儲けるのだとしたら、随時その情報を聞かなくてはいけません。
その人はその人で自分なりの戦略で利益を出しているのだと思います。その人と同じ損益をまんまコピーしたければ、一部の銘柄・投信だけの話を聞いても意味が無く、ポートフォリオをコピー、売買タイミングをコピーする必要があります。そして出口戦略まで事細かに聞いておく必要があります(もしくは常に言ってもらえる環境を作る)
すると必然的に「お金を貸して変わりに運用してもらう」形になりますが、そこまで信用できるかは微妙なケースが多いのでは。
「上がる・下がる」のアドバイスが当たる・当たらない以前に、言い手と聞き手の意識をしっかり合わせる必要がある。というお話でした。で、自分としてはそのようなアドバイスは聞く必要がないと思っています(本当に信頼できる人なら安易なことは言わないはずなので)
とは言っても、「アセットアロケーションが大事」とか「投信コストは基本的に販売手数料、信託報酬、信託財産留保額がある」のような仕組みに関するアドバイスはまぁ良いです。
ここで言っているのは「xxの株・投信はこれから上がる」とか「xxはこれから業界が統合されていくから、併合される」とか、「これから中国が上がる」だの、「上がった・下がった」に関する(余計な)アドバイスです。
自分、3年?4年ほど前の投資を始める際にそういった予想を真に受けて(若かったなぁ...)思いっきりやられてきた経緯があるので、とりあえず書いておこうと思いました。
基本的に「上がる・下がる」のアドバイスは一切信じるべきでは無いと思っていますが、もしその人が経常的に利益を出せていそうで、いかに博識だと認識していて、その人となりを信頼していたとしても、真っ当に捉えてはいけません。予想が当たっている・外れているの他に以下のような要因があるからです。
・短期か長期か言っていない
大抵、あとになってから外れたことに対して、
「あれは短期だから」「短期で結果を求めてはいけない」
とかの言い訳がありますが、大抵は後付けです。
その人の短期とはどの期間でしょうか? 1分? 1時間? 1日? 1週間? 1ヶ月?
その人の長期とはどの機関でしょうか? 1日? 1週間? 1ヶ月? 1年? 10年? 30年?
まず、事前に聞いてみましょう。
・どの程度上がるのか言っていない
1円上がっても「上がった」です。1%なのか? 10%なのか? 100%なのか? 500%なのか?
まず、事前に聞いてみましょう。
・どの程度の確度なのか言っていない
確実と思っているお話なのか、9割程度の話なのか、「上がったら非常に面白いよね」程度の話なのか、言っていません。
聞く側はその確度までしっかり把握しなくては、意識のズレが生じてしまいます。
・1銘柄勝負なのか、全体として勝負なのか
その人は全体のポートフォリオの中での一部として「上がる・xxの株は良い」と言っているかもしれません。
単体で上がる話なのか、全体の一部としての話なのか(確度の話と一緒です)
・途中の戦略が変わるかどうかまで聞いていない
髭男爵のごとく、「事情が変わった」と言うケースが多いです(もはや言い訳でしかない)
その人の言うとおりに儲けるのだとしたら、随時その情報を聞かなくてはいけません。
その人はその人で自分なりの戦略で利益を出しているのだと思います。その人と同じ損益をまんまコピーしたければ、一部の銘柄・投信だけの話を聞いても意味が無く、ポートフォリオをコピー、売買タイミングをコピーする必要があります。そして出口戦略まで事細かに聞いておく必要があります(もしくは常に言ってもらえる環境を作る)
すると必然的に「お金を貸して変わりに運用してもらう」形になりますが、そこまで信用できるかは微妙なケースが多いのでは。
「上がる・下がる」のアドバイスが当たる・当たらない以前に、言い手と聞き手の意識をしっかり合わせる必要がある。というお話でした。で、自分としてはそのようなアドバイスは聞く必要がないと思っています(本当に信頼できる人なら安易なことは言わないはずなので)
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