2011-04-23(09:59)
「マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?」(吉本佳生)

学生でも読める、ということですが少し難しいのではないか? と感じます。

価格の決まり方と戦略についてまとめられており、楽しく読めました。基本的に、著者の監修した「出社が楽しい経済学」を観ていれば一通りの単語と意味は覚えられるのですが、もう少し細かく踏み込んでまとめられています。「スタバではグランデを買え」「クルマは家電量販店で買え」と同じく、例によって、タイトル「マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?」は書籍の中の一部分でその他についての記述が多いです。

主な内容は以下です。

・価格差別
・需要の価格弾力性
・平均コスト、追加コスト、機会コスト、サンクコスト、取引コスト
・規模の経済性、経験効果
・囚人のジレンマ
・付加価値
・記号消費
・サービスの稼働率
・顧客情報と価格差別

について述べられていますが、特に価格差別にページを多く割いており、どのように「高く買う人に高く買ってもらい、安くないと買わない人に買ってもらうか」という点を厚くして説明しています。経済について全くのゼロ知識から読むと少し大変かもしれませんが、少し経済学かじった人ならすらすらと読めて、かつ新しい発見もあると思います。

「マクドナルドのケータイ安売り」については、経済をかじった人については常識なのかもしれませんが、自分にとって新しい発見でした(是非読んでみてください) また、個人的に新しい発見として気づいたのは以下でした。

『消費は「社会的」で、誰かが発信する価値観に影響されやすい』(P170)

価値がはっきりわかるものは意外と儲けられないということです。「価値観」によって付加価値をつけることで大きく利益が出せるとのこと。これは言い換えるとある種の洗脳とも思うのですが、実際に利益(付加価値)を出すにはこれがどうしても必要となるんでしょうか。僕はいつも機能と感情に分解して考えている(つもり)なのですが、実際利益を得るには出来るだけ商品自体の価値を曖昧にして売るほうが良いということでしょうか。

そこが行き過ぎると「ボッタクリ」となると思いますが、世の中「ボッタクリだ」「いや、個人の価値観の問題だ」のいたちごっこなのかもしれません。

消費は「価値」ではなくて「価値観」を元に決定される、良い勉強になりました。


マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)
(2010/11/26)
吉本 佳生

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