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2011-05-07(11:30)
デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)

デリバティブ商品がいかに危険なものかを述べています。

PRDC債・FXターン債についての危険性について述べ、自治体や学校などが「元本保証」「高利回り」につられて、このような商品で運用していることの実態をまとめています。どちらも初めて聞いた商品名だが、デリバティブというだけで、個人の運用商品ではないなと思って無視していました。

要は、こういう商品についてインフレによる紙幣価値の減少や、為替の変動、満期の延長による流動性の低下などを本当に理解せず、安易な金融業者の詐術的なアピールによって購入させられてしまうということです。一度この商品に手を出すと、一旦儲けると続けて買い、下がったら「取り戻す」となる。昭和の先物売買(?)のような「麻薬性」があるのだとか。バブルが弾けて数十年経つのに高利回りの運用が前提になっていたり、ノーリスクでの高利回りを信じてしまったりするケースが多いのだと思います。

「金融工学を駆使」「プロのファンドマネージャーが運用」などを聞くと、素人には考えられない運用方法があると勘違いしがちであるが、元本保証で高利回りには裏があるということですね。そして運用の基本理論を学ぶべきと思います。特に自治体などの運用を任される人は必須と思います。

デリバティブの批判一辺倒であるため、本来のデリバティブの役割(「儲ける」ためでなく「リスクヘッジ」をするのがデリバティブの基本なのでは)について記述しても良いと思ったが、本を書いた意図が「デリバティブを無知なまま・言われるまま運用して最後に泣く」という事実を伝えたいと想定されるので、不要かもしれない。一般的に個人でも自治体などでもデリバティブを用いての運用は不要と思いますし(米・原油など、価格をコミットしなきゃいけない業者などは必要かもしれませんが) 追求したい人以外は「デリバティブ ダメ ゼッタイ」でも良いのかと思う。

デリバティブの問題を突き詰めると「なんのリスクを負っているのか(本書紹介ではインフレ・為替のリスク)」「それを理解せず『元本保証』に惹かれている」ということが説明されていないことが問題。これからの数十年、更に問題が発覚してくるかもしれません。もしそうなったら、税金によってカバーになるのでしょう。他人事ではないと思います。

著者の本は何冊も読んでいますが、傾向は基本的に変わらずですね。「普通預金が最強の運用商品」「普通預金はインフレに強い」「長期的に円高になりやすい」などを述べています。個人投資家が良く言う「株式はインフレに強い」「日本財政不安により円安に触れることは間違いない」なども疑ってかかったほうが良いと改めて思います。

吉本氏の本は疑うという観点からも良書が多いです。普通預金+個人向け国債しか買えなくなりますが...
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