自分自治体

予想どおりに不合理[増補版]

2011/05/29
書籍 0
ダン アリエリー,Dan Ariely
早川書房
発売日:2010-10-22

行動経済学の本です。人は以下に合理的に行動できないか? を様々な視点から実験・検証しています。

理論上はそんな行動はしないハズなのに、人のココロによって行動が変わってしまう(不合理)ということをまとめています。今までに読んだ行動経済学の本とは少し違った内容も載っていたので、新しい発見が出来ました。

気になった点を2つほど書いてみます。



人間、比較できることが非常に好まれるのだそうです(P23~) 比較の出来ないものより、比較できるものがあればそちらを中心に良し悪しを考えてしまうのだとか。何かを選ばせるとき、(比較が出来る)おとりの選択肢をつけるかつけないかで、選択結果が変わってしまうのだそうです(比較が出来るほうを選びやすくなるのだそうです)

何かを選ばせるとき、このような方法を使うことで意図したものを選ばせやすくなるのかと思います。

詳細はこちらの方が詳しく記述していまして、合わせて読んで納得しました。
A Successful Failure http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20100224/1267021310



もう一つ、「社会規範と市場規範」(P113~)という考え方が気になりました。何かへの協力・支援等について、お金が絡まないケースでは「社会規範」が適用されて、社会貢献などののために喜んで手助けをする。ただし、少額であっても給料を出す等のようにお金を絡ませると「市場規範」の考え方に移行してしまい、正当な対価・他との比較・与えられた報酬分の仕事しかしない、などの考えになってしまうのだとか。

私も、ビジネスとしてやっている人はかなり厳しい目で見てしまいがちです。反面、ボランティアでやっている時は協力したいと思ったりします。その人達の想い・熱意は実は変わらないかもしれないのに...「ビジネス(=お金が絡む)」と聞いた時点で、やはり目線が厳しくなってしまっていることに気づきました。

ゼロコストと社会規範(P160)の記述も興味深いです。チョコレートを売るとき、価格を下げていくと需要量は増えていくのに、ゼロコストにすると有料だった時より需要量が減るという。ゼロコストにすると、社会規範の考え方によって、他者のことや周りのことを考え始めるのだとか。

趣味でやっている間は楽しいし周りも協力するけど、少額でも事業としてやりはじめると途端に面白くなくなる・敬遠されてしまう理由はこの社会規範と市場規範の考え方にあるのだと感じました。

ネットワークビジネス(マルチ商法)が、健康や幸せの共有・みんなが幸せに、等をメインに押し出すところが多いのは、市場規範の考えにならないようにしているためなのかもしれない? と感じます。直販投信など、投資に関するものも、金銭面の事をあまり出していないと思います。それはお金だけじゃない想いがあるのと同時に、「社会規範」を適用したいのかな? と考えてみたりしました。

ビジネスにしても交流にしても「お金」を絡ませるか否かが、大きく心理を分けているのが現状だと思いました。こういった性質は知っておいたほうがよいかな? と思います。
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Admin: PET
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