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2011-06-26(11:25)
【札幌】岡本和久さん出版記念講演セミナー まとめ

6/25(土)はI-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さんが札幌にてセミナーを行って下さいました。

岡本さんのセミナーは初めて聞くので、どのようなお話をしてくれるのか楽しみにしていましたが、今までのセミナーとは違った切り口でお話してくれて、非常に有意義&勉強になりました。覚えている限りの内容と所感をまとめておきます。
(※は自分の感想です)

【I-OWAマンスリー・セミナー】

■「和風」資産運用入門

・『賢い芸人が焼き肉屋を始める理由 投資嫌いのための「和風」資産形成入門』出版記念講演
→本のタイトルの意味は、芸人の収入は不安定なので、売れてるうちにその収入を元に焼き肉屋を始めて収入のヘッジをするとのこと。サラリーマンにもこの考え方が必要でしょう? という切り口。

※本当は副題の方をタイトルにしたかったようですが、タイトルは出版社の方が決めるようで、キャッチーなタイトルにさせられるとか。色々とあるのですね...本にサインして頂きました。

・日本人が投資嫌いの理由
そもそも投資・投機(スペキュレーション)の違いがあまり区別されず、投資にも長期(インベストメント)と短期(トレーディング)があるが区別されていない。「投機」「短期投資」のことを「投資」と思われているため、嫌われているのでは?

・日本人の性格
島国であるため、ウチとソトを区別する傾向があり、日本を全てとする考えがある。四季があるため、何かあっても時間と共に解決してくれると思う性格。地震・津波などの危機によって底力を発揮し、盛り返す。士農工商の時代では、農民は富を隠す(年貢として取られるから)、武士は富を卑しむなど、お金について話をしない・抵抗感があるという歴史を持つ。

・永代投資
江戸時代、より長く商売をするための方法を考えた(ルールを決める)、「日本永代蔵」:「永代」→時間的な制約が課されていない状態。「蔵」→全資産のポートフォリオ。これらは要は長期投資のポートフォリオのこと。日本人はこういうことを昔から考えていた。

・日本人の「和風」の考え方
農耕民族なので、種をまいて育てる文化がある(投資して、収益を得る) 「おかげさま」の心がある。(「お」「かげ」「さま」 表ではない「かげ」の部分に丁寧語の「お」と敬う「さま」をつけて「おかげさま」)「和」を尊ぶ(市場・時間・人と争わない性格) これらは、日本人は長期投資にきわめて適した正確を持っているとのこと。

※歴史から追っていくアプローチは初めて聞きました。面白いですね。

・おカネを育てる
「いま必要としない将来のためのお金」と「いまお金を必要とする人」を繋がるため、資金を貸して利息を貰うか、出資して利益の分け前を貰うかなどをすれば、お互いに嬉しい。

※この考え方は大事ですね。すぐ「金儲け」と紐付けて考えてしまうのは考え物です。

・投資をすることは購買力の維持にもなる
株式を持っていると、会社を持っていることになるため、インフレが起こっても、株式会社の中が持つ商品や機材の価値上昇と共に株価も沿ってあがるため。1950年末・1970年末より預金70%+株式30%で保有した場合、購買力は維持できている。ただ、1990年末に同じコトをやると、購買力は維持できていない。必ず購買力が維持できるわけではないが、そもそも株式本来の姿を考えるとこの状態は正常ではないとのこと。

・投資を三方向からの管理を行う
ARC(「アロケーション管理」「リスク管理」「コスト管理」)の3つをコントロールすることでリターンを得られる。「リターン」はコントロールできないのに、なぜか投資をする人は「リターン」をコントロールしようとするから失敗する。

・投資手法
株式・債券の比率は「100-年齢=株式比率」を目安に。世界中の国と産業に投資する(インデックスファンドが使えるとのこと) そして、積み立てる。これらの手法は日本人の「和風」の考え方に非常にマッチしている、とのこと。

※原則の考え方はコレでよいと思っています。あとは逸脱しない程度にアレンジするのはアリかなと思っています。原則を知らない上での手法は失敗すると思います。



■東日本大震災から学ぶ リスク管理と危機管理の考え方

・正規分布とべき分布
一般的に正規分布でリスク(標準偏差)は説明出来ると言われているが、今回の震災なども見るに、べき分布のような、標準偏差・平均がない異常なケースもある。過去の実績を見ても、ドル円チャートなどは上位5%の値動きを取っ払えば、さして値動きしていない。(特異な上昇・下落が大部分のチャートの形を決めている) また、人工的に作られたチャートなどは、特異な点があまりない。このように、特異なことは時々起こりえる。この特異な事例にまで、一般論をそのまま用いるのは危険である。(が、理論は大事である)

※「異常」と言われるケースは多々あって、一般的な理論で全て適用できると考えるのはNGですね。今回の震災やテロなど、普段と異なる異常事態は思ったより多く発生しています。「歩道を歩き、信号を守っていれば普通は安全だが、突然、酔っぱらい運転のトラックが飛び込んであることがあるのを心得ておく」とのことでしたが、まさにその通りなんですよね。信号を守る原則は大事だが、異常事態にそれを愚直に守ってはいけない、ということ。異常事態が起こるからと言って、信号を守ることに意味が無い、という考えもダメ。うまい言い方ですね。

・過去の事例における危機管理
ヤバいと思った時は、定型的な対応では出来ないことがある。異常時に平時のことをやっていてはダメ。過去には、多少の犠牲者を出してでも、一歩踏み込んだ決断をしたことが多々ある。(多少の犠牲者を出してでも、一般人を見殺しにするなどしても、他のもっと大きな危機を回避する、など) 国家は異常事態にはこういった判断をすべきで。

※「一部の一般人を見殺しにする」など、今の日本ではそれをしただけで、袋叩きという空気がありますよね。「限られた資源の中で、何を最善と判断すべきか?」という観点はドライに考えないと、最終的に皆不幸になると思っています。異常事態では感情論を抜きにして、英断をしなくてはいけないですね。

・危機管理の心構え
危ないことをしない(危機をあえて求めない) 危機に及ぶ可能性を最小化しておく。自分の命を失ったこと、命以外の全てを失ったことを考えておく。自分の命以外で3つだけ復元できるとしたら何が欲しいか考えてみる。大事なものが復元できるようにバックアップしておく。「いざ」というときの行動プランを「書面」にしておく。

※バックアップの件は大事ですね。「無くなってから『悲しい・大変なんです』と困るのなら、なぜ事前にバックアップや対策をしておかなかったのか」というお話もして頂きました。これは危機管理もさることながら、資産運用においても同じなのではないでしょうか。リストラ・減給・年金減額がありえる時代で、備えなく生きていて後で「困った」とか言うのなら、事前に準備しようよ、と思います。

・震災後の東北地方
復興需要は多々ある。建設・家電など買いなおしになる。寄附の返しなども必要(日本人らしい) とのことで、多々需要があり盛り返して景気が良くなっている。

・長期投資が復興に役立つ理由
健全な発行市場は健全な流通市場の上に成り立つ。マーケットを支えることで、株価が合理的な条件になり、企業が合理的な条件で資金調達が可能となる。

※マーケットを支えることと、無理やり株価を維持すること、これの違いが実はわからなかったのですが、個人的には復興需要はあるため、十分に上向くとは思っています(他の要因・懸念は多々ありますが)


■質問タイム
・個人金融資産を少しでも回せば、かなりのパワーになるのでは
→株価は高くなるので資金調達しやすくなる。少しずつ、広めて皆に知ってもらいたい。

・通貨の分散はすべき?
→(質問の意図は、通貨を分けて持つべき、ということ?) ドルベースでの値段をみても、裏で持っている証券がフランスだったりするのなら、分散はされていることとなる。単にドルベースで表示しているだけ。外国株を持つことで、外貨投資にもなっている。通貨だけの投資で考えるのであれば、ドル・ユーロ・その他を1/3ずつ持つようにすればよいのでは?

・ドル暴落のうわさがあるが...ドル取引されているものがほとんどでは
→現地通貨建で表示しているだけなので、ドルが暴落したのなら他の外国通貨は値上がりしている。

※ドルが紙くずなどになる・アメリカが機能しなくなるとしても(そのときは、運用とか言ってられない気もします)、そのときはドル建て商品は×でしょうが、その他ユーロやら豪ドルやらの資産は、ほとぼりが冷めれば、その現地での通貨で支払われると思いますけどね...裏で持っている証券が同じであれば、どの通貨で表示されているか? という点はあまり関係ないかな? と思いました。どちらかというと、国による銀行の分散という意味なのでしょうか。一般個人がコストをかけてまでするかどうかと、その効果はやや疑問に思います。

・25歳でこれから投資するのだが、べき分布のようにごく低い確率(1%程度)で発生する危機に対してどう備えれば?
→配分比率を考えるしかない。1%の危機がいつ起こるかによってインパクトは異なる。基本は危機が起こっても大丈夫な状態にする(=年齢と共に資産配分を債券にシフトするなど) 取り返しがつくかどうかがポイント。

・人によってリスク拒否度が違うと思いますが、どういう要素がある?
→年齢・収入・財産・個人的制約(親の会社の株は売れない、等)・性格・知識 などが関連すると思います。

・先進国株式は、時価総額だとドルが大半だが...
→世界中でモノ作りをしているので、今はアメリカだから米ドル、というわけでもない。これからはグローバル化されていく。

※この点をもってしても、「日本がダメになる=日本株式が低迷する」というのは疑問に思うんですよね。海外に拠点を増やしてシフトすれば、別に日本株式が低迷するとも思わないんです。むしろ日本にいることがダメで、日本株式は安泰、なんてこともありうるかもしれません。


■二次会

二次会では、昔の証券会社や銀行のお話など、色々とお聞きしました。私はバブルの時代を全く知らないので、なんだか全くピンと来ないところが多々あったのですが...「バブルへGo!!」という映画を見ればなんとなくわかるとのこと(実際はもっと凄かったらしい) 投資の教育がされていないので、少しでも投資について基本的な知識を持ち、広めたいですね、というお話で盛り上がりました。少しでも広めていくためにはどうしたらよいのでしょうか。地道に草分けで活動していくしかないでしょうね...

ラスト、岡本さんより、コツコツ札幌のための本を寄附頂きました。次回コツコツのプレゼントにさせて頂きます。

というわけで、岡本さん、セミナーありがとうございました。お手伝いできて自分としても嬉しかったです。また第二回・第三回とお話を聞きたいなと思います。
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お疲れ様でした。

こんばんは。
セミナー急に行けなくなってすみませんでした。

2次会も含めてかなり盛り上がったようですね。
本まで買ってたので行けなかったのが悔やまれます。

第二回、第三回があることを期待してます!

次回には是非!

>ひ~さん
コメントありがとうございます。

セミナー、残念でした...まぁ事情もありますし、仕方ないと思います。
今年中にはもう一度やりたいと思っています!(自分が決めていいのか? 岡本さんと少しお話しました)
次回も開催時にはご案内するので、是非お越しください!
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