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長期投資において、リターンによる複利計算をそのまま信用して良いのか?

2010/05/05
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(2010/05/31に多々修正しています)

前々から気になっていましたが放置していたので、計算してみました。

日本株式のリターンは4?6%と言われているようですが、これを元に長期投資を行った場合、本当に有利なのでしょうか? 山崎元氏は「長期投資はコストを薄める効果がある」と仰っておりますが、それ以外に少し気になることがありました。

それは、吉本佳生氏の本「金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50」の中にあった、「資産価値が1割上がって1割下がるor1割下がって1割上がると結果元本割れしている」という主旨の記述を読んだことがあり、「これは、長期で持っていると実は元本割れるんじゃないか?」と疑問に思ったのです。

一般的に公開されている金融資産のリスクとリターンの計算は前年比割合を使っているハズですので、当然変動すればするほど資産は思ったより減っていくわけですよね。(100%減って200%増えたらリターンは100%だけど元本0!)

そこで以下、100万円を理想的な日本株式市場に投資したとして試算してみました。
そこで以下、100万円をとある金融商品に投資した場合を考えて試算してみました

株式のリスク・リターンによる元本変動

パターン1で行くと、通常リターン5%で10年複利だと1.05^10=1.62889...≒1.63倍になるはずです。ですが、結果では1,509,728円と1.5倍程度にしかなっていません。
元本こそ割れませんでしたが、上の結果を見るとリスクの大きさによって、最終的な資産額が変わってしまうことがわかります。また、リスクが大きい方が資産額が小さくなってしまうことがわかります。(別パターンでも色々と数字を入れてみましたが、リスク・リターンが共に同じ値であれば最終資産額は同じになりました。多分、数学的には当たり前なんですよねぇ?)

なお、パターン2は日本株式のリスク・リターンに近づけて数値を入れてみました。(年金運用資料からの抜粋ですが、日本株式のリスク22.7%、リターン4.8%とありましたので参考にしました)
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h20_p04.pdf

パターン2では10年で資産が約1.27倍になるという結果になりました(年換算して2.7%)通常、年換算すると数字が大きくなってのですが(なので、年換算して数字を大きく見せる騙しもある?)のですが、今回は年換算した方が小さくなってしまいます。
※仮に利回り5%10年の定期預金であれば終価係数を使うと、1.629であり、年換算では6.29%/年として表示するトコロもあるわけで...

パターン2では10年で資産が約1.27倍になっています。ですがリターンは4.8%。4.8%の10年複利だと1.598程度なので、実際の値とは大きく異なります。


「リターンが同じ商品であってもリスクによって最終的な資産額は変わってくるんだなぁ」と言うのが今回わかったことでした。



ただ、日本株式のリスク・リターンはどのように出しているのかまだわからないところがあるので、実際にはそういったことを考慮した上でのリターンかもしれないので要調査だと思っています。

例えば配当も含めての日本株式リターン4.8%であれば、配当は以降再投資されない部分であるので次年度の利回り計算からは差っ引かなければならないですしね。


次へ続きます
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Admin: PET
個別株式、及びインデックス投信を積立&長期投資によって資産形成を目指すいちサラリーマン。詐欺/嘘/騙し商品の撲滅を目指す。うまい儲け話の利益は貴方の財布から。
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