2011-08-05(18:39)
安愚楽牧場に学ぶ、分散と流動性。

安愚楽牧場、そして東京電力。どちらも長年の実績があったものが崩壊、出資金返還されない、株価の大幅な下落などが発生しています。

何事も絶対の信頼を置くのは危険ということでしょう。投資・出資については、出資先の状況だけでなく、外部要因による不測の事態もありえます。(大震災が良い例ですね。地震が起きていなければ未だ東京電力は優良株扱いだったでしょう。)

一つの投資先に集中するのは、いざという時に危険も大きいということは押さえておかないといけませんね。

例え今が良い状態でも、時と共に状況が変わる事は多々あります。日本のバブル時では、日本株は上がって当然でしたが、今はお世辞にも右肩上がりとは言えません。同様に、今勢いのある国・投資商品だとしても、数年後・数十年後にはどうなっているのかわかりません。

その「下がり際・転換期がわかれば」というお話もありますが、震災等の突発的なものを読むのは難しいですし、普通に仕事をしながらでは、それを正しく予測するのは困難だと思います。また、そういった考えは自信過剰であったり、勘違いだったり、数回の偶然による実績であったりすることが多いです。

人の判断は間違うことがあり得る、外部要因によって不測の事態が起こる事があり得るなどを考えると、株式投資をするとしてもまずは分散を念頭に置いておくべきかなと思います。



もう一点、投資・出資についてはいざという時の流動性も気にしたほうが良いです。売りたいと思った時、現金が必要になった時に換金できるのか? を考えておく必要があります。

今回の安愚楽牧場のような出資のケースでは、いざ事が起きたときにどうすることも出来ず、指を加えてみていることしか出来ません。訴訟でなども検討されているようですが、本当に戻ってくるのか?(詐欺の立件は難しいと聞きます) いつ戻るのか? などは不透明です。

一方、東京電力が震災・原発によって暴落したケースでは、東電が上場株式であったことから、大幅に値下がりこそしていましたが売買をすることは出来ました。上場株式の市場では様々な価値観・事情を持つ人が売買します。当然買い手がいなければ売れませんが、投機家も混じりますので少しでも資金を回収することが出来る可能性は高いです。(JALもそうでしたね。1円に一直線ではなく、その途中での売却は可能でした)

流動性を犠牲にした商品で有名(?)なのが、仕組預金でしょうか。「預金」の名は付いていますが、原則中途解約が出来ない、やむを得ない中途解約時には元本割れが発生する、預金満期を銀行側の権限で伸ばすことが出来る、と言った(お世辞にも良いとは言い難い)商品です。他、個人向けの社債や個別出資についても、流動性が上場株式・投資信託より低く、いざというときの換金性に乏しい点は認識しておくべきですね。

投資を判断する時には、いざというときに傷を追ってでも逃げられるのか? 現金化出来るのか? 資金繰りに困る事はないか? なども加味して検討した方が良いと思います。(3月の震災で、流動資金については皆さん色々と思いを巡らせた所があると思います)

原則、流動性が低いものは収益性も高い(ハズ)なので、そこに投資チャンスがあると考えるのは良いと思いますが、全てをそういった資産に集中しないよう、注意が必要ですね。(人生の賭けに出たい人、一攫千金を目指す人はこの限りではありませんね (^_^;))



そこで、「流動性が大事」ということを考えると、最近話題になっている(?)確定拠出年金のマッチング拠出解禁についても、少し考えてしまいます。

年金確保支援法案が参院通過

確定拠出年金で拠出した分の所得控除、より信託報酬の安価なDC商品であった場合のコスト減などのメリットもありますが、確定拠出年金の60歳まで引き出せないという枷は結構なものです。まだ若い人は、いざ使うまでの期間が長いので制度が変わる事もありえます(今は凍結されている特別法人税も可能性が低いとはいえ懸念されますし、どんな制度改正があるかは不透明です)

トータルの資産で考えることが大事と思いますので、「老後のためだから」と勝手に別枠にして色をつけてしまうのも合理的では無いと思います。いざ資金が必要になった時に、「確定拠出年金は引き出せず、手許資金も無いからローンを組む」などになると、せっかくの税・コスト減をローン金利で食いつぶしてしまう恐れもあります。

ただ、「確定拠出年金は引き出しも担保にも出来ない点がメリットで、誘惑に負けずに老後資金を貯める事・投資する事ができる」と言う考えもあるでしょうから、強制的に取っておく方が合っている人もいますので、このへんは個人のお金との付き合い方にもよるのでしょうか。

手許資産が枯渇して意図しない結果にならないよう、バランスを持って決定すれば良いのかなと思います。



昨日から、株式が国内外共に大きく下げているようですが、そのことには触れずに別の記事とか。 (^_^;)
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