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2012-01-03(11:59)
弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ) 佐々木 融

為替の動き方について、基本が載っています。オススメ。

以前、吉本佳生氏の「ニュースと円相場から学ぶ、使える経済学入門」という本を読みましたが、これにも同じような事が書いてあったような気がします。※こちらはモノ(物価)・カネ(金利)・投機 の3点から為替の動きを説明していたと思います。これを読んでいたので、思っていた以上のビックリ感はありませんでしたが、やはり知らないことが多く勉強になりました。

昨今で言われている為替の誤解・適当な解説をバッサリ切り捨てて、為替本来の動きについて基本から解説されており、非常にわかりやすい本と思いました。後半は難しく全部理解しきれていないので、時間をあけてもう一度読んでみようと思っています。



■米ドル/円以外のレート
米ドル/円レートだけで考えず、クロス円(米ドル以外の通貨と日本円のレート)で考える。米ドル/日本円だけで円高/円安を説明しようとすると、ミスリードをしてしまうようです。いつも米ドル/ユーロ/日本円だけを見ていましたが、もう少し他通貨も見てみることにします。

■物価上昇率を加味したレート
また、単一ペアのレートではなく、物価の上昇率も加味した、実質実効レートを見るのが重要ということです。これは株価と一緒ですね。(名目の株価が高い=良いというわけではなく、純資産との割合などで見るのが大事、ということですかね)

■輸入/輸出による通貨買い
輸入・輸出と通貨の関係なども、あまり為替に関するコメントでは聞かないので新鮮でした。輸入国である米国、輸出国である日本。理由などなくそれぞれ取引をした業者は自国通貨に交換し、為替も動く。貿易の観点を忘れてはいけないのですね。

■長期的な為替の動き
長期間的には購買力平価説が成り立っている。これは日経新聞の記事でも説明されていましたが、概ね同意です。国力や人口減と通貨との関係は無い旨も解説されています。この辺りは言ってしまうと商品販売に繋がらないのであまり言われないのかな? と感じます(長期的に円高になる可能性が高いから海外資産もダメ、そして日本株も低迷してダメ、等と言われると預金が良いと考えて投資しなくなっちゃいますからね)

■緊急時には自国通貨が買われる?
日本の財政難と為替レートが注目されているようですが、単純に考えてはいけないな、と感じています。自国がヤバイ時は為替リスクなんて背負いたくない→自国通貨に切り替える→自国通貨高となる。のロジックは目からウロコです。

ただ、帯に「円高を止められない」などと書いていますが、最後のページ(P249)には「今後10~20年後くらいの長期的な視野で為替相場を考えると、日本は結果的にインフレ率が上昇し、これまでとは異なり異常な円安が進むリスクがあると考えている」とあります。前提が崩れれば円安もあるよ、ということでしょうか(当たり前に聞こえますが) 長期的には購買力平価なのか、それとも前提が変わる可能性が高いのか、どちらなんでしょうね。

■その他
P103に「日本の消費者物価指数の推移」というグラフがあり、このグラフを元に「日本はデフレなのか?」と疑問を提示していましたが、これはなんかズルいかも、と思ったりしました。2010年を100として補助線を引いているので、イマイチ下回っている感じはしないのですが、これを2000年を100として補助線を引けば、「ややデフレ気味?」と感じるのではないでしょうか。


自分の海外投資への影響はありませんが、安易に「今後は円安になる!」と前提をおいてしまうのは危険かもしれないな、と感じさせてくれた一冊。

為替に関しては、「円高になる!」「円安になる!」とお互いが自分の予想に自信を持っている人が多いので、今後の動きが非常に気になる今日この頃です。
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