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2012-01-07(15:43)
積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ) 星野 泰平

タイトルの通り、「積立投資」についての解説書です。「これを読めば『儲かる積立投資』の方法がわかる」というものではありません。

説明しつくされている「一括投資」ではない「積立投資」と言うモノについて、どういった性質のものであるのか、様々な面から検証しています。一般に流れている楽観的/希望的観測の入った情報とはまた違った面が見えると思います。良い面と悪い面をしっかりと説明しており、非常に良い本だと思います。



書籍の前半は、前書「半値になっても儲かる「つみたて」投資」でも書かれている、積立投資のメリット面が主に書かれていますね。(1~4章)

後半からは、他の積立投資の本とは違った側面を様々な点から述べています。

「積立投資は黒字化しやすい」のは、前書でも述べられていましたが、「積立投資は赤字化しやすい」点にも触れられています。また、「終わりが重要」である点は一括投資と同じであり、積立投資期間の最後に大きく下落した場合、大きな損失が出やすい面もしっかり触れています。

そして極めつけ(?)は、それほど大儲け出来る投資法ではない点についてしっかり書かれていました。大損をし辛い投資法だ、ということですね。

また、将来に資金を用意するためにいくら積み立てれば良いのかの検証もなされています。積立投資だけでしっかり資産形成を行うのはハードルが高いようです。本書では、積立投資だけでなく、ボーナス時の投資を併用する等の手法を提示しています。 (当然、何に積み立てるか? はありますが)積立投資だけで、老後が万事解決・バラ色の結果が待っている訳ではない事がわかります。

最後の総括では、「積立投資の提案書」の案が載っていました。一括投資用の情報提示(基準価格チャート・騰落率など)ではなく、積立投資用の情報提示(積み立てた場合の結果など)もしてはどうか? と触れられていますが、これは僕も非常に欲しい情報ですね。よく、基準価格の上がった下がったを聞きますが、一括と積立では実際の着地点は違うわけで、そのあたりのパフォーマンスは知りたいな、と思っています。(ベンチマークへの積立パフォーマンスとの比較等、知りたいですね)



デメリット面にもしっかり触れられていますし、そこを中心にレビューしたので、このレビューだけを見ると、「積立投資があまり良いもの無いのでは?」と感じる人がいるかもしれません。が、当然、黒字化しやすかったり、心理的に安心出来る効果など、前書・本書の前半で述べられているメリット部分も当然あるので、人の感性によるのかもしれません。

どちらかというと、良い悪いというより、将来に誤解による想定外の結果を生まないためにも、「自分の行なっている投資手法の性質」というものをしっかり知った上で投資するのが大事と思います。そういう点で、一度読んでみる価値はあると思います。良書です。



ちなみに、P326にて、月1,000円での資産形成は難しい点が述べられていますが、これは完全同意ですね。金額が低いと入りやすいのはそうですが、それだけで資産を形成しても、さほどメリットが無いと感じます。(裏を返せば、一般市場でも最初は無料等でハードルを低くし、それからロックインするのは商品販売の戦略の一つとも思いますし)

お金がない人・リスク資産や経済を勉強するために、まずちょっとやってみると言う点では月1,000円は良いのかもしれませんが、月1,000円を積立(30年で36万円)した所で、一生を考えた上で、あまり役に立つとは思えません。(以前に述べたかもしれませんが、1,000円から積立の大きなメリットは細かな積立配分が可能になる点だと思います)

リスク資産である程度値動きがあることを知ったら、後は将来の資産形成に向けて本格的・現実的な拠出を考えるべきと思います(保留の場合は、預貯金への積立でも良いと思います)
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