会計・経営の基本がわかる良作一本。
![]() | A列車で行こうDS (2009/04/23) Nintendo DS 商品詳細を見る |
操作感、充実したチュートリアルなど抜群で、街作り系ゲーム初心者の私でも非常にストレスなく遊べました。Webでも評価が高いらしくて、当たり引いたなぁ、と思った次第です。
都市開発鉄道シミュレーションゲームということで、操作性・遊びやすさ以外にも、街作りや鉄道のカスタマイズ、ダイヤの調整、作った街並みをみられるモードなどなどが評価のポイントのようですが...私が感じて良いと思ったポイントはそこではなくて、別の所にありまして。
「初心者が、簿記、経営などの概要を知るのに素晴らしい」ゲームだと思いました。
このゲームを買う時も、「何か経営・会計の基本がわかるゲームがないか?」と思って調べた結果、辿り着いたわけです。このゲームはマジで良いと思う。以下思ったことを。
■バランスシート(B/S)と損益計算書(P/L)が見られます
毎期の収益、支出、利益、そして決算期時点での資産、負債が確認出来ます。これらは簿記・会計の基礎になる部分で、B/S、P/L形式で確認出来るゲームって、当時購入ソフトを調べた限り、なかったと思います。(あって完成度高いゲームがあったら教えてください)
■維持費の概念
固定資産税がかかります。今現在、手元にお金があるからと安易に投資をした結果、維持費に潰されるという悲劇も体験できるはずです。
■借金経営が可能、利息を支払う必要がある
ビジネスをする上では、借金をすることが多いはずです。借金をすると多額のお金が手元にやってきます。無計画に使うと、利息・元本返済が間に合いません。バランスシートの概念を把握するキッカケになるはずです。また、経営では黒字が出ているし、B/Sも債務超過に陥っていないのに、借金が返せない(黒字倒産)の危機も体感できます。何度かやらかしそうになりました。
■各種税の支払い
決算期に法人税が利益の40%が取られます。期末にお金を使って節税したがる経営者の気持ちがわかるかもしれません。
節税についても多数方法があり、経営者の苦悩がわかるかもしれません。固定資産を売却した時の売却損や売却益も計上されます。基本的な簿記学習にピッタリな気がしています。
■株式の購入、売却、自社株式公開
株式についての基本(資金調達という意味も込めて)がわかります。企業が株価上昇を目指す理由もなんとなくわかるかもしれません。株式についてはローソク足も出てくるため、そのあたりの知識も付くでしょう。
損失が出ている株式を売却して法人税を払わない...なんて事もやりますが、実際どの程度お得なのかどうかという点も考えられるでしょう。
他にもこのような会計がわかるゲームはあるかもしれませんが、私が実際に遊んでみて、初心者にもわかりやすくて、ゲームとして完成度が高くて、遊びながら基本が学べるゲームってあまりないな、と思い、紹介しました。(数年前に別のブログで紹介していたんですが、ここでやってなかったです)
...と、なぜに今更数年前のゲームを? というコトですが、今年の末に、このゲームの続編が出るということで、非常にワクワクしています。 ((o(´∀`)o))ワクワク
A列車で行こう3D
3DS「A列車で行こう3D」が12月12日に発売決定。今度の「A列車で行こう」は“時代”が移り変わる
今回、時代とともに資源や鉄道などが入れ替わるようです(ただ、多分これはシムシティにあったものなので、別に新しくはない) ここで目を引いたのが、「耐用年数」という言葉。これは...減価償却の概念も入るのかな? 入るならなおよし。不動産経営における一面も追加されるかもしれませんね。
どうでもいいが、前作の美人秘書と証券会社の子は出てこんのか! ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!
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